土地活用の分野で人気の高い方法は、アパート経営です。たくさんある土地活用方法の中でも、アパート経営は利回りが良いとされているため、新たにアパート経営に加わる方も年々増えています。
ではどうすれば田舎で、上手にアパート経営していくことができるのでしょうか?
特に田舎でアパート経営をする方法、メリットやデメリットをご説明します。
アパート経営のメリットとは?
アパート経営のメリットには、働くことなく多くの所得を得ることができるという点です。
アパート経営と株や国際や国債などの投資には似たところがあり、共に不労所得として考えられています。
株取引などで大きく利益を出している投資家の人でも、年間利回りは20%ほどと言われています。
株取引を行っている通常の投資家であれば、利回りは6%から7%程でも良いレベルとされています。
その中にあってアパート経営は利回りが10%以上になる場合も多くあり、こうした大きな不労所得を得られることは大きなメリットと言えます。
そしてアパート経営の特徴には、ワンルームマンションとは異なり入居者の滞在期間が長いという点もあります。
そのため入居者が一度決まると、高い利回りである上に、比較的長く安定した収入が得られるという点もメリットと言えます。この安定した不労所得であるという事は、老後の備えとして、とても魅力的なものです。
退職後の年金の額に安心できないという方は、決して少なくなくありません。そのような方にとって、アパート経営によって得られる不労所得は、いわゆる老後の生活の保障ともなります。
さらに余っている土地にアパートを建てることによって、固定資産税や都市計画税の減税も受けることができます。
こうした税金は毎年のものになるため、節税効果は非常に大きくなります。
アパート経営のデメリットとは?
大きな利回りでの運用も可能であるアパート経営ですが、これはあくまで理想的な状況でアパートを利用できた場合の話になります。
つまり入居者が常に確保できているなら、先程の大きなメリットを受けることができるという意味です。
ですから仮に入居者がなかなか見つからないという場合、アパート経営のメリットは節税対策のみという事になります。
こうなるとアパート建設のために投資したローンを回収するのは非常に難しくなるでしょう。これがアパート経営を行なった場合における最大のデメリットと言えます。
そしてアパートは一般的に新しく綺麗な時には、比較的入居希望者を見つけるのは容易なものです。
しかし競合するアパートが多い場合、周辺には毎年新しいアパートが建ち、入居者は自然と新しいアパートへ流れて行きます。
このようにアパート経営は、需要の変化という大きな波を常に受け続けなければならないという問題もあります。
そして土地の老朽化はありませんが、アパート自体の老朽化は避けられない問題です。
そのため一定期間が経過すれば、アパートの修繕やメンテナンスが必要となり、その度に大きな出費が必要となります。
アパートの築年数が多くなればなるほど、メンテナンスが必要となり、メンテナンスや修繕をしないなら入居者は減り続けることになります。加えて老朽化が進んでいくと、当然建て替えという選択肢も考えなければならず、これも大きな負担となります。
この時までには最低でも前回の建設費が回収できていないと、当然ローン金額がまた増えてしまうことになります。
田舎でのアパート経営の方法
先程述べたアパート経営のメリットやデメリットは一般的なアパート経営での話になります。
田舎でアパート経営を行うなら、デメリットはさらに大きくなります。
田舎の人口はもともと少なく、自宅に住んでいるという方がほとんどです。
そのためアパート自体の需要が都心よりも、かなり弱くなるため入居希望者を見つけるのは、さらに難しくなってしまいます。
ですから仮に田舎の土地にアパートを建設し、アパート経営を行うのであれば、地元の不動産やアパート建設の専門家に事前に相談する必要があります。
さらにアパートを建設する時には、需要に合わせた大きさのアパートを建設するようにしましょう。
部屋数が多いアパートを建設した場合、満室になれば大きな収益を期待できます。
しかし部屋数が多いために、常に入居者を探していなければならず、それが大きなストレスになるケースもよくある事です。
ですから田舎の土地でアパート経営をする場合、堅実にアパート経営できるサイズのアパートに抑えることが重要です。
大きなリターンは期待できないものの、このような方法でのアパート経営であれば、大き過ぎる損失を抱えることを防ぐことができます。
このようにアパート経営には利回りが大きいという特徴があり、田舎であってもアパート経営による土地活用を試してみることはできます。
とは言え、田舎でのアパート経営には多くのデメリットも存在しています。
特に田舎の人口がもともと少ないために、アパートの部屋数への需要がそれほど高くないという事もあります。
ですからその土地に合った規模のアパートを建設する事が重要となってきます。