田舎暮らしがブームになって、家族で田舎に移り住んできたものの田舎の生活に馴染めなかった。広い家を購入してしまい、子供たちが巣立ったのでもう少し小さな家に引っ越ししたい。
など、さまざまな理由で田舎の家を売りたいと考えている人がいます。
中には田舎の家を財産として相続したものの、全く使用していないので、売却を考えている方もいます。
しかしなかなか田舎の家が売れない場合、どのようにすれば良いでしょうか?
売り方について再考する必要がある
田舎の家の売り方で重要なのは、どのように売るのかという点です。
もともと需要の少ない田舎の家なので、工夫や考えもなく、なんとなく売りに出すという状況では、いくら待っても反応はないかもしれません。
しかし、なかなか売れないと思っていた家が突然売れるようになったという人もいます。
その人がどのような工夫をしたかというと、売りに出している不動産のタイトルを変更しただけです。
「中古物件」とだけ書いていた不動産に、「素敵な古民家風の家です、自分好みに家を変えられます」と記入しました。
たったこれだけの事ですが、問い合わせの件数は激的に伸びたため、最終的にはなかなか売れなかった田舎の家を売却することができたのです。
たしかに田舎の家は都心に比べると需要は少ないものです。
そのためこちら側がきっと売れにくいだろうと決めつけ諦めていると、消極的な印象が物件にも加わってしまうことがあります。
ですからどうすれば自分の田舎の家が売れるのかという事を真剣に考えて、工夫をして売りに出すことが大切です。
例えば、売却価格についてあまり高値を望まないようにして、臨機応変に購入希望者に合わせるとよいでしょう。
適正価格は不動産業者が教えてくれますので、あまり自分の考えにこだわりすぎないことも、自分が行える工夫の1つです。
不動産業者との媒介契約に注意する
不動産を売却する時は、必ず不動産業者と媒介契約を結び、業者を仲介に入れる事になります。
この不動産業者との媒介契約には、専属専任媒介と専任媒介と一般媒介の3種類があります。
この中で不動産業者にとってあまりメリットのない媒介契約は一般媒介というタイプになります。
この一般媒介契約は、複数の不動産業者と契約を結ぶことのできるタイプの契約です。
つまりA不動産会社と一般媒介契約を結び、さらにB不動産、C不動産とも契約を結ぶことも可能になります。
この契約方法であれば、たくさんの不動産業者を通じて多くの方に自分の家をアピールできると感じるかもしれません。
たしかにその通りですが、1点大きなデメリットが発生します。
先程の例で考えると、一般媒介ではA不動産が田舎の家を売却するために宣伝や広告を行なったものの、B不動産で不動産の売買が行われる可能性もあるという事です。
つまりB不動産で売買が成立してしまうなら、A不動産の払った広告などはすべて無駄になるということになります。
そのため一般媒介契約を結んだ場合、多くの不動産会社では経費をかけて不動産を大々的に宣伝をするようなことはしません。もし現在田舎の家を所有しており、不動産会社と契約しているものの売れない時期が続いているなら契約内容を確認しても良いかもしれません。
もし一般媒介契約であるなら、専任媒介契約へ変更してみるなら、不動産会社にとっては利益が確定しているようなものなので、宣伝などにも力を入れられるようになります。
田舎の土地販売に強い業者を見つける
不動産会社にも向き不向きというものがあり、田舎の物件に強い不動産業者もいれば、都心の物件に強い業者もいます。
田舎の家を売るためには、やはり田舎の家を売る経験が豊富な不動産会社を利用する方が良いでしょう。
もしこれまでに田舎の家がなかなか売れないという状況になっているのであれば、不動産会社を変更する良い機会かもしれません。
田舎の不動産に強い業者とは、担当する家をリフォームした方が良いのか、解体した方が良いのか、そのままにした方が良いのかを正しく判断できる業者の事です。
田舎の家にはもともと多くの需要があるわけではありません。
関心を持っている少人数の購入希望者のニーズを瞬時に見きわめ、それに合わせた仕方で田舎の家を売る能力が必要になります。
家をそのままにして販売を行うにしても、値段をどのようにするのか、改装を行うのかによって家の魅力は大きく変化することになります。
普段田舎の物件を扱っていない不動産業者の場合、このような場面で正しく判断することができないため、物件を放ったらかしにする傾向があります。
田舎の家に強い不動産業者を早目に見つけることが、売れない田舎の家を売る秘訣です。
こうした業者は一括査定サイトなどでも見つけられる可能性があります。
このように一見すると、なかなか売れないのではないかと感じるような田舎の家でも工夫や不動産業者次第で売ることも可能です。
自分自身の家への見方や良い不動産業者との出会いが重要になってきますので、少しでも早く売るために良い業者を探すようにしましょう。